Podcastの編集についての準備号 - ほっとテック Newsletter
こんにちは youhei です。
2⽉頭に「Podcast を始めよう」と思い⽴ってから準備を開始し、今はだいたい週⼀ペースで収録してます。最初の収録後にフリーソフトの Audacity でググりながら色々編集してみたのですが
941さんと同じく、「なんもわからん」になりました。
そこで miyagawa さんブログの “Post-Production” を参考にしました。
結果としてたくさんの知見が得られたので忘れないうちに共有してみます。
まずブログを読んで Auphonic Leveler と Logic Pro がある方が参考にしやすいとわかったので意を決してこの2つのソフトウェアを購入するところから今回の学びは始まります。
記事を読んでみて、ポストプロダクションの流れを説明すると以下の手順になります
ダブルエンダーで録音した音源を用意
Auphonic Leveler で音圧そろえる (LUFS-26, WAV 44.1khz mono)
Logic Pro でそれぞれの音源に合わせた PlugIn 設定をする
Logic Pro で Split Silence + 編集で不要な音を間引く
Logic Pro でバウンス(WAV 44.1khz, Normalize off)
再度 Auphonic Leveler で音圧そろえる (LUFS-19) ※全エピソードでボリュームを同じくらいに揃えておきたい
Forecast で mp3 (64kbps, mono) 化
Auphonic 自体にもノイズ除去とか色々フィルターあるけど使わずに基本的には音圧を揃えるためだけに使う。加工は可能な限り Logic Pro に寄せている。
これがざっくりした流れ。
ただ miyagawa さん記事ではわからない細やかな点や2020年以降のアップデートを知りたくなった。これについては Twitter 検索で “from:miyagawa 〇〇” で検索するとほとんどの疑問に対する回答が得られることがわかった。(ほとんどネットストーカーである)
それぞれの plugin の用途
最近のおすすめ設定
咳や相槌を間引いていく作業には Strip Silence が神
間引く作業はこのショートカットでサクサクできて便利
相手のマイクにヘッドフォンから漏れた自分の声が乗っちゃった場合は Auphonic の crossgate を使うと良い(収録時気をつければやらないで良いことではある)
Vocal Rider plugin の役割はマイクの距離や音量の大小の差を吸収すること
DeEsser 2 plugin (サ音抑制) はだいたいデフォルトで使ってる
Logic Pro でも音圧揃えられるから Auphonic 使わない道を模索されているが結局は2015年からずっと使い続けている模様(なので Auphonic 買って損はない)
おまけ. リップノイズ気になる場合はリンゴをかじると良いんだって。合間にはリンゴを食べよう。
共通点
(基本は)二人で喋る
リモート収録
差異
収録環境と相手が毎回同じ
ライブ配信はしてない
二人ともホストだから収録環境の工夫ができる
※反響しない部屋にする、生活音減らす、マイク揃える(やりすぎ)
収録時に生活音を除去するために Krisp というノイズキャンセラーのソフトを使ってる
上記の観点からノイズ除去系の plugin は不要にできるかなとおもい必要なソフトウェアをしぼって買った
といいつつ初回収録はKrisp使ってない影響もありリップノイズやプチプチ音がどうしても気になったから結局追加でコレも買っちゃった
Acon Digital DeClick effectively removes impulsive noise such as clicks and crackle.
でもポストプロダクションをがんばればレコーディングで発生した問題を挽回できることを体感できたのは良かったです。
録って出しと比較すると断然聴きやすくなった
miyagawaさんの記事と Rebuild の音づくりが一定の基準になるので、編集作業にあれこれ悩まないで何を話そうかという本質的なことにフォーカスできる余裕がうまれた
一度 Logic Pro のプロジェクトを作り込めば次回から同じことがラクに再現できるのが良い
Logic Pro は音楽制作のためのDAWでPodcastの編集には too much なところもあるし高価な選択肢です。でも時間の節約になるから初期投資としてオススメできます。Apple 製品らしいさわってて気分がアガるUIもいい。
初めてポストプロダクションをまじめにやってみて、二人で喋る番組ではお互いの声が同じくらいで揃っているかどうかはすごく重要な要件だと感じました。例えば一方の声が小さいとリスナーが手元のボリュームをいじっても、もう一方の声が大きくなり過ぎるからどうにもできません。これが多大なストレスになるのは想像つきます。
このことから Podcast における音質の良さというのはカタログ的な高音質で録音されているということではないのかなと考えるようになりました。聴いてみて違和感や驚きなど小さいストレスが無いときに人は「音質がいいね」と感じるのだとおもいます。
今日は miyagawa さんの情報をベースにポストプロダクションについて調べた話をしました。他にも miyagawa さんの Podcasting Setup からは、録音機材選び、ライブストリーミングの構成、リモート・オフライン双方の収録テクニック、公式サイト運営、chapter設定などのTips、などなどたくさんの貴重な情報が得られます。長年の知見がまとまっているので一個一個の情報が広くて深いです。今回自分はポストプロダクションのみにフォーカスしましたが、同じようにたくさんの知見の中から自分が必要な部分のみを参考にするのがポイントかもしれません。
実際の編集作業の様子
ほぼ Annual のPodcasting Setup 記事
この資料はドングリFMのコミュニティ「裏ドングリ」の中にあるPodcast配信者が集う部屋で「編集なにもわからないので教えてください!」と言っていたら勉強会しようという流れになったので作った資料でした。裏ドングリの皆さんもありがとうございました。
私達のPodcastの配信は3月中旬を目安に開始予定です。アイコンやBGMを含めて色々と準備を進めているので、このNewsletterで準備号をまたお届けしたいと思っています。Twitter 🍵🦾ほっとテック公式も、ぜひフォローしてください。